回顧録#01: サイマルアカデミーを選んだ理由

回顧録#02|レベルチェックとクラス選び 通訳学校体験記

現役社内翻通訳者のYです。<詳しいプロフィールはこちら>
通訳学校での学びや日々の奮闘を、実体験を交えて綴る「通訳学校回顧録」シリーズをお届けしています

記事の概要

今回は、私が通訳訓練学校に入学するまでの道のり、そしてサイマルアカデミーを選んだ理由についてお話しします。これから訓練を検討している皆さんにとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。

サイマルアカデミーを選んだ理由

まず、私が数ある通訳学校の中からサイマルアカデミーを選んだのには、おもに3つの理由があります。

1. 憧れのプロ通訳者を多数輩出している実績
まず、名門校としての揺るぎない実績と、個人的な信頼感にありました。「ふなっしー」や「ピコ太郎」の通訳をされた橋本美穂さんのように第一線で活躍されている多くのプロ通訳者が、サイマルアカデミーの卒業生であるということを知ったことが、大きなモチベーションになりました。

2. 勤務先が指定する通訳会社との関連性
私が勤務する国内大手自動車会社が、通訳会社としてサイマル・インターナショナルを指定しているという点も決定打となりました。その母体が運営する学校であれば、学習の質は間違いないという確信が持てたからです。

3. プライベートレッスン講師が通った通訳学校
また、オンラインの1on1通訳レッスンでお世話になった講師も、サイマルアカデミー出身であるのも大きな理由です。

このように、サイマルアカデミーは私にとって、目指すべき通訳者の像を追いかけるための、“確かな基礎”として映る存在になりました。その信頼感が私の決断の支えになったのです。

実務で直面した「独学の限界」

独学の限界が明確になった瞬間

通訳者として経験を積む中で、私は独学の限界を痛感し、体系的な訓練の必要性を強く感じるようになりました。その背景には、コロナ禍以降の社内における通訳需要の質的・量的変化がありました。

  • エンジニア間のやりとりから、複数拠点をつないだオンライン教育へ
  • 技術会議や部長報告など、より高度な通訳の場面へ
  • 時間的制約から同時通訳が求められるケースの増加

逐次通訳スキルが未完成なまま同時通訳を求められ、専門性の高い議論に対応できずパニックに陥ったこともありました。

孤独と不安

職場は「だいたいの訳でいい」と言ってくれますが、海外のエンジニアたちは真剣に情報を吸収しようとしています。通訳者には質の高さが求められるのは当然です。このように、要求される通訳レベルが上がる一方で、実力が追いついていないという強い焦りを感じていました。

また、私お部署で通訳業務をしているのは私だけというのも不安要素でした。自分の方向性があっているのか、相談できる社内通訳者が周りにいませんでした。

こうした状況から、私は独学ではこれ以上の成長は難しいと判断し、専門的な訓練が不可欠であると結論付けたのです。

自己評価と資格試験

通訳学校への入学を検討し始めた私は、まず自分の実力を客観的に知るために、2022年12月にTOBIS(通訳技能検定試験)を受験しました。正直なところ、本当の実力を測りたかったので、特別な対策はせずに「丸腰」で挑みました。

結果はTOBIS4級、「独学の限界を数値で示された」ように感じました。日頃感じていた通り、本格的なビジネス通訳にはまだまだ歯が立たないことを痛感しました。特に、高度な専門知識や瞬時の判断が求められる場面では、自分の力不足を痛いほど感じたのです

それでも、思いがけず4級(サポート通訳レベル)に合格できたことは、大きな自信に繋がりました。この結果は、日頃感じていた自身の通訳レベルと一致しており、日々の実務で培ってきた力が、一定のレベルに達していることを証明してくれました。

しかし、この合格はゴールではなく、「ここからさらに上を目指すには、専門的な訓練が不可欠だ」という、私の判断を後押しする決定的なきっかけとなりました。

英検1級取得を優先にした理由

英検はこれまで一度も受験したことがありませんでした。社内翻訳の仕事を得た時点のTOEICは860点あり、英語力の証明としては十分だと考えていたからです。

しかし、通訳業務が増え、通訳学校について調べるうちに、英検1級が必須ではないにせよ、あった方が良いと考えるようになりました。サイマルアカデミーが提供する通訳クラスでも、最低条件がTOEIC900点以上英検1級となっていました。

通訳学校を検討し始めた時点では、TOEICは910点あったものの、それが必ずしも英検1級に相当するとは限らないと判断しました。

また、英検1級を保持している人が上のクラスに進級していったというブログ記事を読んだこともあり、先に英検1級を取得することを決断しました。

さらに、日⇔英通訳者として活動していく限り、日本語と英語の表現を磨き続けることは不可欠です。だったら早い段階で英検1級を取得しておいた方が良いと考えました

結果として、この決断は正しかったと思います。通訳学校での学習が始まってからも、この時の判断が活きていると実感しています。この辺は機会があれば詳しいことを別の記事で共有したいと思います。

さいごに

振り返って思うのは、通訳学校で何を得たいか」――それを最初に具体的に決めておくと、途中で迷うことがあっても、この“最初の答え”が私を静かに支えてくれています。まだ私自身、最後まで歩き切れるかはまだ分かりません。でも、今のところは立ち止まらずに進むための軸になっています。

ここでは、私が通訳学校に入学するまでの前半部をお伝えしました。サイマルアカデミーのレベルチェックや、あえて下のクラスからスタートした戦略的理由については、次回の回顧録で詳しくお話しします。



このブログを書いている人

現役社内通訳者として、サイマルアカデミーで学んだ日々を「回顧録シリーズ」として記録しています。
授業での体験や葛藤、成長の過程を率直に記録しています。
同じように通訳を目指す方に「リアルな声」として参考になれば幸いです。

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